【朝がつらい】早起きが苦手な人必見!夜型人間の特性と生き方のヒント

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「早起きは三文の徳」のように、朝早く起きることは健康的で仕事も勉強もはかどる、と言われますが全ての人にとって当てはまるのでしょうか。
今回は早起きが苦手な人、いわゆる夜型人間が、現代社会を生きる上での苦悩と対処法などを科学的な根拠に基づき解説します。
ぜひ、あなたに合った生活スタイルや働き方のヒントを見つけてください。

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そもそも「夜型人間」とは? 

「夜型人間」とは、生物学的な体内時計や概日リズムの違いから、夜遅くまで活発で朝起きるのが苦手な人を指します。

自分が朝型か夜型かというクロノタイプは、体内時計の時間帯の違いを示すもので、遺伝的要因が大きく影響しています。夜型人間の脳は午後から夜にかけて活動のピークを迎え、朝方は低下する傾向があります。
そのため、早朝から集中力を発揮することが難しくなるのです。

日本人1,000人以上を対象に「自分のクロノタイプは何型か」というアンケートを実施した結果、中間型が最も多く約4割を占め、朝型と夜型はそれぞれ約3割ずつであることが明らかになりました。

自分に合わない生活リズムがもたらす健康リスク

夜型人間が、朝型社会に適応しようとして無理に早起きすると、身体にどのような影響があるのでしょうか?以下のリスクが指摘されています。

睡眠不足による免疫力の低下

カリフォルニア大学人間睡眠科学センター、マシュー・ウォーカーによると、夜型人間が無理に早寝を試みると睡眠の質が低下し、結果として慢性的な睡眠不足に陥り、風邪や感染症にかかりやすくなると言われています。

精神的なストレスと不安感

朝型のライフスタイルに合わせることでストレスや不安が増大し、場合によっては鬱症状が現れることもあります。

代謝への悪影響

生活リズムの乱れが続くと、肥満や糖尿病のリスクが高まる可能性があります。これは体内時計が食欲やエネルギー消費に関与しているためです。

これらのリスクを避けるためには、自分の体内リズムに合った生活をすることが大切です。

現代社会に適応する難しさと対処法

学校や会社、役所なども、朝早くから活動を開始しています。現代社会は朝型の人に合わせた構造になっているのです。
近年流行している「朝活」も夜型の人にとってはハードルが高いでしょう。

では、そんな朝型を前提とした社会で夜型人間が生きていくにはどうしたらいいのでしょうか。対処法の一つとして睡眠の質を上げることがあります。
具体的に明日から使えるものとして、以下を試してみてください。

起きたらカーテンを開ける 

朝に太陽光を浴びることで体内時計がリセットされます。
朝起きてすぐに、カーテンを開けましょう。部屋に朝日が差し込むと自然と目覚めやすくなります。

適度な運動

運動は体内時計をリセットする効果があります。
特に朝に運動を行うことで、体内の生理的なリズムが整い、すっきりと一日の始まりを迎えられるでしょう。朝日を浴びながらの運動は、体内時計を早めるのに効果的です。
また、メラトニンの分泌を促進する効果もあり、これが睡眠の質を向上させます。メラトニンは体内時計を調整する睡眠ホルモンであり、運動によってその分泌が増えることで夜の睡眠が深くなり、朝の目覚めがスムーズになります。

しかし、夜に激しい運動をすると交感神経が優位になり寝つきが悪くなるため、筋トレやジョギングなどは夕方までに行い、夜は軽いストレッチなどで済ませるようにしましょう。

夕方以降は強い光を浴びない

夕方になっても強い光を浴びていると、メラトニンの分泌が抑制され眠りにつくのが難しくなります。夜になっても体内時計が昼間のように感じ、夜遅くまで覚醒してしまうことになります。
特にスマートフォンやタブレットのブルーライトは、メラトニンの分泌を強く抑制するため、良質な睡眠を取るためには避けた方がいいでしょう。

脳を疲れさせる 

夜型の人は夜に活動的であるため、日中の活動後にさらに脳を使うことで、より深い睡眠を得ることができます。これは脳が過度な疲労を防ぐために、眠気を誘発すると言われています。
眠くなるまで、勉強や読書など頭を使う作業をするといいでしょう。新しい知識も増えて一石二鳥です。

午後はカフェインを控える

カフェインは、眠気を引き起こすアデノシンの働きを阻害するため、寝つきが悪くなります。また、カフェインには利尿作用があるため、就寝前に摂ってしまうと夜中に尿意で目覚めてしまう可能性があります。
睡眠の質を下げないようにするためには、遅くとも就寝時刻の4時間前からはカフェインを摂らないようにすると良いでしょう。

夜型人間に大事なマインド

夜型人間としての生活を送る中で、特に重要なのは自分自身の特性を理解し、それを受け入れるマインドセットです。
以下に、夜型人間が持つべき大切なマインドについて詳しく説明します。

自己理解と受容

夜型人間は、自分の特性を理解し受け入れることが重要です。自分のリズムを無理に変えようとする必要はありません。
活動的になる夜の時間を有効に使う方法を見つけることが、ストレスを軽減し、より充実した生活を送る鍵となります。

生産性の最大化

夜型人間は、夜の静けさを利用して集中力を高めることができます。この時間にクリエイティブな作業や、自己啓発に取り組むことをおすすめします。
例えば、深夜にアイデアを練ったり、趣味に没頭したりすることで、日中の忙しさから解放され、より生産的な時間となるでしょう。

ポジティブなマインドセット

夜型人間としての生活を楽しむためには、ポジティブなマインドセットを持つことが大切です。朝型の人々と比較して劣等感を抱くのではなく、自分のライフスタイルの利点を見つけ、楽しむことが重要です。
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社会との調和

社会の多くは朝型の生活スタイルを前提にしているため、夜型人間は時に孤独感を感じることがあります。
しかし、適切なコミュニケーションを通じて、同じようなライフスタイルを持つ人々とつながることで、支え合うことができます。

夜型人間としての特性を理解し、受け入れることで、より充実した生活を送ることができます。自分のリズムを大切にしながら、健康的で生産的な日々を築いていくことが、夜型人間にとっての大切なマインドです。

夜型人間が輝くためのライフハック

 効率的な時間の使い方や仕事・生活の工夫で、夜型人間がポテンシャルを最大限に発揮する方法を解説します。

フレックスタイム制の活用

自分の最も集中力が高まる時間帯に合わせてスケジュールを調整することで、効率を上げられます。

リモートワークの利用

通勤時間を無くすと、朝の貴重な睡眠時間を確保でき、体力の消耗を最小限に抑えることが可能です。

転職する

上記の方法が今の職場で難しいならば、フレックスタイム制やリモートワークが可能な職場に思い切って転職することを検討するのもいいでしょう。

副業や自己投資に挑戦する

リスクをあまり取りたくない人は、今の仕事を続けながら副業にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。夜型人間の特性を活かし、夜間に副業やスキルアップを図ることも選択肢の一つです。副業に成功してフリーランスになれば自分に合った生活リズムで働くことも可能です。【誰でもできる】地味に儲かる副業10選!

 まとめ

夜型人間であることは決して悪いことではありません。
自分の特性を理解し、無理に朝型生活を目指すのではなく、自分に合った生活リズムを模索することが大切です。
フレックスタイム制やリモートワークの活用、副業への挑戦など、現代の働き方やライフスタイルの多様化は、夜型人間にとって大きなチャンスでもあります。
日々の生活を見直してみて、健康と生産性を両立できる自分らしい生き方を手に入れましょう。

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